少子化対策の推進に向けた論点整理 2024
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子育てする上では、長時間労働や不安定な仕事・収入に加え、性別・雇用形態によって年収に大きな差が出る第3号被保険者の4分の3以上が「年収の壁」を意識している日本は世界的な賃金上昇のトレンドから後れを取っている大卒男性正社員において、若い世代ほど実質年収は低下傾向既に「壁」を超えて働いている意識して「壁」・扶養の範囲内で働いている意識したことはないが、「壁」・扶養内の範囲内で(資料)東京都「令和6年度若年層及び子育て世代を対象とした意識調査」を基に作成(万ドル)(資料)OECD「Average annual wages」(2024年7月取得)を基に作成柔軟な働き方が困難であることなど、多くの課題がある株式会社日本総合研究所調査部上席主任研究員藤波匠氏が作成3.9%18.8%約146万円の差440.8316.3210.577.3%1991199520002005201020152020202333.9%31.4%29.3%27.8%25.6%アメリカドイツフランススウェーデンOECD平均イタリア日本22(万円)※実質年収は2022年価格(資料)厚生労働省「賃金構造基本統計調査」及び総務省「消費者物価指数」を基に(万円)450350250150(資料)厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に作成900800700600500400300285.1労働時間が長い仕事・収入が安定していない場所にとらわれない働き方が難しい(テレワーク等)時間にとらわれない働き方が難しい子供にかかわる突発的な事情での休暇が取りにくい8.57.56.55.54.53.52.5※複数回答、上位抜粋韓国正社員・正職員(男性)正社員・正職員以外(男性)1983~87年生まれ1988~92年生まれ1993~97年生まれ25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳正社員・正職員(女性)正社員・正職員以外(女性)1963~67年生まれ1968~72年生まれ1973~77年生まれ1978~82年生まれ(歳)※調査対象は女性パートタイム労働者(既婚・都内在勤)(資料)東京都「令和5年度政策調査」を基に作成働いている1958~62年生まれ子育てする上で、仕事・働き方での課題(都)各国の平均賃金の推移出生年別、大卒男性正社員の実質年収の変化雇用形態・年齢階級別所定内給与額(全国)「年収の壁」に対する意識(都)(第3号被保険者)論点⑤:若年層や子育て世帯が将来展望を描ける就労・職場環境整備子育てする上での仕事・働き方の課題は様々安定した経済基盤の確保が重要

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